こんにちは! パンツです
最近ね、Amazonプライム会員特典であるところのプライムビデオにジュラシックワールドが追加されておりました
ジュラシックワールドと言えば、スティーブン・スピルバーグ監督の傑作ジュラシックパークシリーズの第4作目
とにかくセンセーショナルでスリリングだったジュラシックパークの思い出もあることですし、これは期待して見てもいいんじゃないかな!?(なお2、3作目の記憶は一切無い模様)
ということで、映画ジュラシックワールドお家で鑑賞後のレビューだ!スピルバーグ渾身のギャグ映画、とくと見よ!
※ネタバレしまくるので注意※
序章
プロローグは主人公であるところの二人の兄弟、ザック(兄)とグレイ(弟)がふたりだけでジュラシックワールドに行くところから始まります
空港まで両親が見送りに来て出発するんだけど、2人が搭乗口に向かうところを見ながらの両親の会話がファースト難解ポイント
父「うちでの朝食もこれが最後かな
母「ヘンなこと言わないで
これ、後に両親が離婚しかかっていることが判明して納得するんですけど、この時点では両親の不仲を描写したところは一切無く、息子たちが過去に恐竜で事故があった島に行く=死ぬかもしれないみたいなニュアンスに聞こえてしまう
いや普通になんでそんなとこ行かせるん?って思って見てました
あと、パークの重職である子どもたちの叔母クレア(母の妹)に連絡したか?と父に聞かれ、母が留守電を残したことを聞いた時の
父「1日2万人が訪れる島だ。2人増えても大丈夫さ
っていう台詞の意図が俺には全く理解できないんだけどみんな分かった? 無理矢理解釈しようとしたところ、
クレアは忙しくて電話に出られず、直接2人の世話を依頼できていない→毎日2万人の人が安全に過ごしている島なので、クレアのサポートが無くても2人に問題はない、っていうことなのか?と考えたんですけど、そうだったとしてもこの台詞要る?ただただモヤっとしただけだったんだけど!
島までの船旅・到着
船旅中も島についてからも、恐竜そっちのけでひたすら女の子に夢中の兄ザック
どこかのレビューで「これは女の子が気になる、思春期の普通の高校生像を表したかったんだ」みたいなのを見たんですけど、これって1週間の旅行ってだけで家にまでお別れをしに来た挙句「毎日電話してね」っていうような恋人がいる「普通の高校生」の行動なんでしょうかね…?
まぁ特に女好きだってキャラ付けなら良いんですけど、そうなってくるとその女好きキャラが一切ストーリーに絡んでこないことも気になってくるので、どっちにしても蛇足だったのでは
島に到着時、兄弟の名前を書いたプレートを持ったザラ(クレアの秘書)が立っているんですけど、プレートを掲げる位置が胸のあたりでサイボーグのような無表情
2万人が訪れる島に到着するフェリーからは相当な人々が降りてくるため、普通に考えて胸の位置のプレートなんか見えなくなりそうなもんですが、人々はザラの前をきれいに避けて歩いて行ってくれます
ていうかあんな道の真ん中に突っ立ってられたらめっちゃ邪魔だよなぁ!?
ラプトルを兵器化したいお花畑おじさん
ホテルに着いた兄弟が見るパークの全景は素晴らしいの一言
こういう施設のデザインとか雰囲気ってのにはさすがの才能をひしひしと感じるね! 例え褒めるポイントがここだけしか無かったとしてもね!
このあたりでもう一組の主人公、クレアとオーウェン(元海軍のラプトル飼育職員?)が登場
クレアのパートで本作ではハイブリッド種、つまりほかの生物のDNAを混ぜてより強力で派手な恐竜を作り出しており、後の騒動の原因となるインドミナス・レックスもここで紹介される
ほかにもクレアの性格(恐竜を生き物というよりも数字で見ている、家族よりも仕事)が見える描写がされている
一方オーウェンの方は、懸命に躾をした4頭のヴェロキラプトルがちょろっと言うことを聞く(犬以下)→飼育員が塀の中に落ちる→オーウェンが助けに入って食われかけつつなんとか脱出! みたいな「ゆうてもやっぱり恐竜やね」みたいな一幕があるにもかかわらず、本作悪役の太っちょホスキンスは「ラプトルを兵器化できる」とニンマリ
いや何でなん!? いま明らかにオーウェン食われかけてたよね? 最終的には操り切れないなってのが分かったよね? っていう脳内お花畑おじさんの姿を見せられます
インドミナス・レックスの脱走
で、いよいよモンスターパニックの引き金になるインドミナス・レックスの脱走なんですけど、ここが輪をかけてヤバい
何がって? 全員の頭がだよォ!(困惑)
まず、パドックの中のインドミナス・レックスが赤外線センサーやカメラに映らなくなり、塀に爪痕を残してあるのを見て「脱走した」とクレアやオーウェンは判断します
そんでクレアはすぐに車で走り出し、オーウェンは管理人と共にパドックの中に丸腰でのこのこと入って行くんですけど、実はインドミナス・レックスにはGPSが埋め込まれており、すぐにパドック内に残っていることが判明、オーウェン以外の人間は皆殺しにされインドミナス・レックスは外に出てしまいます
うん、ちょっとアホすぎないかな…?
GPSが存在するにもかかわらず、確認前に「外に逃げた」と早とちりして車でどこに向かうかも分からず走り出すクレア、さんざん恐竜の恐ろしさについて語った挙句その恐竜のパドックに丸腰で入るオーウェン、場当たり的に外につながるゲートから脱出する管理人のデブ…
こんなに無能だらけでやっていけるわけないだろ! いい加減にしろ!(憤怒)
あとオーウェンが隠れている最中に車のオイルみたいなのかぶって事なきを得てたんだけど、あれも何かモヤってて、インドミナス・レックスが熱感知するって話、オーウェンが聞いてた描写無かったよね? まぁクレアに聞いてたってことなんだろうけど、それだったらサイモンCEOに話すとこカットしてこっちに入れるべきじゃないの? って感じ
あぁそんで、クレアとオーウェンが兄弟を探しに奔走すんだけど、道中で傷ついたブラキオサウルスに出会い、その最期をゆったりと看取るシーンがあります
クレアの心境の変化(机上の数字としての恐竜から生き物としての認識へ)みたいなアレだと思うんだけど、いやめっちゃ悠長だなぁ!? 連絡つかない甥っ子探して急いでるんじゃねーの!? ってなりました
CEOのあっけない死に様
脱走したインドミナス・レックス、サイモンCEOは麻酔で捕獲を試みるものの、自らGPSが埋め込まれた部分をえぐり落とすというとんでもない知能を持ったインドミナス・レックスに部隊が返り討ちに会い、考えを改めます
改めた結果、でっかい機銃を積んだヘリを自ら操縦し、インドミナス・レックスにアタックを掛けることに
えぇ…(困惑)
こういうパニックの時って、現場もそうだけど指示系統が混乱するのが一番まずくて、「操縦士が居ないから」という理由だけでトップ自らが前線に向かうのは、勇気では無くて無謀、妙案でもなく無能の証明でしかない
まぁストーリーの進行上仕方ないですけど、案の定やられるし、その上翼竜園ぶっ壊して大量の翼竜を2万人の観客の元へ飛ばしてしまうことに…なんだそれ! ていうか割と重要なポジションにいると思ってたサイモンがめっちゃあっさり死んで、それは普通にびっくりしたわ
兄弟の逃走劇、からの渾身のギャグ
あ、そんで兄弟のほうですけど、バッチリ避難のアナウンスを無視してインドミナス・レックスとの追いかけっこに参加します
このへんから兄の弟に対する気遣いや、ジープの修理をして運転までこなすなど観客サイドからも「頼れる兄貴像」や「兄弟愛」的な分かりやすい変化が見て取れてよいです
が、そのジープで翼竜に追いかけられつつゲートまで逃げてきた兄弟、それを見たゲートの警備員は「今更1台…」というようなことをぼやくんだけど、なにその反応? 緊急事態だってことは職員はおろか観客まで知るところなのに、ゲート警備員という要である人間は恐ろしいまでのぼんやりっぷり
そしてそのゲート通過後、ついにクレアたちと兄弟が対面することになるんだけど、ここが本作屈指のギャグポイント
迫りくる翼竜の群れに観客たちは逃げ惑い、秘書のザラもモササウルスに翼竜ごとぱっくりいかれてしまうような阿鼻叫喚のなか、オーウェンとクレアは熱いキッスを交わします
…は?
しかもそれを兄弟に見られるという情けなさ
兄弟はオーウェンのことを「誰?」と聞くだけで済ませるスペシャルなやさしさを持っていましたが、普通に「この状況でなに盛っとんねんオバハン」ってなるよなぁ!
あと兄弟は会ったばかりのオーウェンに異常に懐くんですけど、そのへんも別に設定や描写があったりしないので、違和感しかありませんでした
突然の夜
翼竜の危機回避後、自分の育てたラプトルがインドミナス・レックス退治に利用されようとしていることを聞かされたオーウェンは怒り、ラプトルの管理施設まで車をとばします(昼)
で、施設に到着し、なんだかんだでラプトルを率いて退治するミッションにオーウェンも賛同するんですが、その時あたりは夜です
何だったら、ラプトル舎到着時点で真っ暗です
いやどういうこと?(困惑)
まぁ確かに、シチュエーション的に夜の方が映えるシーンではあると思うんですけど、かといってそんなに悠長に構えてたら被害は広がる一方なのでは…!?
でまぁ、ラプトルを引き連れてインドミナス・レックスを発見したものの、実はインドミナス・レックスのDNAにラプトルのものが含まれていて、ラプトルも敵になってしまう(これもめっちゃ変なシーン、恐竜が会話します)
その後、ラプトルに追われた兵士が兄弟の乗った車のドアを開けてから死ぬ、というただの邪魔をしつつ、兄弟が高電圧のモリでラプトルを撃退するんですが、その時流れるBGMが暢気すぎてマジでびっくりします。いやマジで
その後オーウェンがバイクで現れた時の兄弟の「かっこいい~」も、肉食恐竜に追われているというシチュエーションを完全に忘れ去るようなはしゃぎっぷりでヤベェ
ラプトルたちとの共闘、そしてゴジラへ
研究所に逃げ込んだオーウェン達、そこにホスキンスの部下たちが現れ、検体(胚)を持ち去ります
ホスキンス本人も現れ、インドミナス・レックスの軍事使用の有用性を語りつつ、ラプトルに食われます(棒)
しかも、ラプトルが現れた瞬間に武装した部下たちは一斉に姿を消し、ホスキンスは丸腰…社内でも何らかの陰謀があったとしか思えない放置プレイ。単純に人望が無かったのか…?
そしてラプトルに囲まれた4人、しかしオーウェンがブルー(ラプトルのリーダー)と見つめあい、頭に取り付けたカメラを外してあげると共にインドミナス・レックスと闘うことになりました! やったね!
…
なにそれ?(困惑)
そんで案の定というか、ちっこいラプトルたちではクソデカいインドミナス・レックスに太刀打ちできず、恐竜マニアのグレイがつぶやいた「24…50本 歯が少ない…もっと…多く…」に何かを感じ取ったクレアがT-レックスのパドックに向かい、T-レックスをインドミナスにぶつけるという、うん、ええと、付いていけねぇーーわ!! なんだそりゃ!?
なんかこれ戸田奈津子先生のいつもの誤訳なのか、みたいな説も出てますけど、実際のところ良く分かりません!
とにかく、ジュラシックパークのオマージュでクレアが発煙筒を使ってT-レックスをおびき寄せるんですが、その際クレアはハイヒール
それできちんとインドミナスのところまで誘導しきっているので、これは「ハイヒールの女に追いつけない鈍足T-レックス」か「時速40kmで走るT-レックスと同等の速度で走る超人類クレア」のどちらかということになり、仮にT-レックスが遅いにしてもハイヒールのままでこの作戦を実行しようとするクレアはサイコパスの類だと思います
でまぁ、T-レックス・ラプトル連合軍VSインドミナス・レックスという構図ができ、ここからは完全に怪獣映画のソレになります。ゴジラです
最終的にモササウルスがインドミナス・レックスをぱくりといくごっつぁん勝利で終わるのですが、あんだけ興奮していたT-レックスもビビるぐらい冷静になって森に帰るし、ラプトルもオーウェンを一瞥して森に消えていきます。ふ、不思議だなぁ!
ジュラシックワールド全体的な感想
その後、両親が迎えに来て、クレアとオーウェンがくっついてハッピーエンド! みたいになるんだけど、よく考えたら離婚問題は解決してないし、あんまりハッピーじゃないのでは
まぁその辺はもう諦めるとして、この映画、
ちょっとツッコミどころが多すぎんよ~
まぁおんなじテーマの映画がもう4本目なので、クオリティに過剰な期待をする方が悪いと言われればそうなんですけど、いくらなんでもこれはねぇ
CGや勢いはかなりあるので、まーったくストーリーについては考えないで単純にモンスターパニック映画だと思って見てれば悪くないかも
てことで、逆に存分に楽しめた映画だったと思うので、毒にも薬にもならんようなウンコ映画よりは全然良かったです!
以上、ほなまた!
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