こんにちは!パンツです
現在は小さな企業でサラリーマンとして働いてるんですけど、18歳で高校卒業してから33歳ごろまで、ほぼずーーーーっとフリーターのような生活をしてました
まぁその中には福利厚生がそこそこちゃんとしてる派遣社員時代も含まれるんですけど、時給800円台で月収25万ぐらい稼いでいた激務バイト時代もありまして
更に社員さんやら店長やらも満身創痍、その上の人たちは目が狂ってるといったいわゆる「ブラックバイト」な現場だったんですけど、その経験自体は、まぁ思い起こせばっていう前提ですが、人生においてはメリットもあるんじゃねーかと思ったので!今日はその辺の話を書いておきたいと思います
ちなみにブラックはブラックなんですけど、金銭面で搾取されまくるタイプのブラックではないので、そこんとこよろしゅうな!
俺が実際に働いていたブラックバイトについて
職種としては飲食業、某大手チェーンの居酒屋ですね
俺はオープニングのホールスタッフとして入社したんですけど、最終的にはキッチンも含めて何でもやるマンになっていました(まぁそういう何でもやらないといけないのがブラックゆえ、みたいなところもあるんですけど)
労働時間は…まぁバイトなんで月によって前後してはいたんですけど、特に忘年会シーズンの年末あたりは月250~300時間ぐらい働いてましたかね
まぁ今から「時給800円で月300時間近く働いてくれ」って言われたら絶対に嫌、というかそんなもんやるやつ頭おかしいと思うんですけど、実際やってたんでね、たぶん頭おかしかったんだと思います(真理)
ブラックバイトのデメリット
そんなブラックバイト経験のメリットを絞り出してみようと思って書き始めてはみたんですが、まぁ逆にというか、当たり前に存在する…存在しすぎるデメリットについてまず紹介しておきますね!(ニッコリ)
1. とにかく拘束時間が長い
さっきも書いたとおり年末は特に多くなったんですが、その他の月でも250時間弱ぐらいは働いていて、1日当たりの勤務時間が16時間ぐらいある日もそこまで珍しくなかった
標準的な8時間勤務の2倍ですね!1日の長さは同じなのに!
まぁさすがに16時間が毎日ではないものの、12時間程度は毎日働いている中での16時間なので体力的に限界が来てたんでしょうね、キッチンで立ったまま寝てました(気絶)
しかもこれは俺一人だけが過剰に労働していたということではなく、こんな調子で働いてるやつらばっかりでしたね
あとまぁブラックあるあるですけど、勤務時間の前後に朝礼・終礼が存在し、特に終礼は1時間ぐらいやることもざらにあって地獄味強い(その上終礼でやることといえばミスの振り返りと叱責という地獄の上乗せ)
2. 肉体労働なのに頭脳も疲労する
基本的にはホールを駆け回ったりじゃんじゃん料理を作っては出し、といういわゆる肉体労働の側面が大きいんですが、ただただ無心で動き回ればいいというものではなく、頭もそこそこ使わないといけないのがしんどい
店舗内の実務以外にも発注までバイトで回していたので、まぁーー発注ミスも多発して足りない食材が出まくる、そんでもなんとかそれなりのクオリティの料理を出さないといけない
その上キッチンの人員もギリギリだったので、揚げ物をフライヤーに放り込んだらその足でオーブンに焼き鳥を突っ込み、出来上がるまでの時間でコンロで炒め物をする、みたいな効率重視のマルチタスクが必須…いやいやキツイって!
加えて酔っ払いに絡まれるわクレームは入るわで…やること多くなーい??
3. 待遇・職場環境がやたらと悪い
これだけ長時間労働で仕事も多いのに、当時は時給800円台、たしか850円とかそんなんだったと思います!マジ?安すぎるだろ…
一応長時間労働の時間外労働には割増が付いてた(残業代つくだけマシ、みたいな思想は危険だぞ!)んですけど、そもそもの基本時給が安いからね、300時間ぐらい働いても25万程度の収入なんだよなぁ
最終的に「来日2週間の日本語全く通じない中国人バイト」が俺とほぼ同じ給料だったのやってられなさ過ぎィ!
4. 精神論が飛び交いすぎてほぼ宗教
薄給・ストレス・長い拘束時間という「辞めたくなる要素ランキングの常連」が当たり前にあったので滅茶苦茶人が辞めていくんですけど、当時の社員、特に店長とかじゃなくてもう少し上のエリアマネージャー的な人たちは「辞めるのは根性が足りんから」みたいなウルトラボケ野郎どもでして
まぁその上司たちもクッソ激務ではあるんですけど、完全に自己陶酔して働いてるので眼がヤバく、命をすり減らして会社に貢献使用する姿は完全にカルト宗教のそれでした…怖いよ!
しかもその姿勢を当たり前のように周囲に強要するからね!勝手に一人でやってろよ馬鹿かよ
ブラックバイトのメリット
とまぁここまで圧倒的デメリットを紹介してきましたが、今回のメインはブラックバイトのメリットなので!絞り出していくぞ!
1. 過酷な労働に対する耐性
まぁそんなもん要らない社会が正しいってのはそうなんだけど、ゆうても社会人やってると色んなことあるんで、どうしても大変な仕事をしないといけないとか、普段はそうでもないけど瞬間風速的にヤバい事案に当たってしまうとかっていうことは往々にしてあります
そんな時にも「ヤバいけどバイト自体に比べたらいくらかマシ」っていうような精神安定をもたらすことがあるので、そういう意味ではクソブラックバイトにも多少のメリットがあると言えますね!
ただ、もっかい言いますがそんな辛いヤバい事象自体がない方がいいってのは当たり前だからね!そうは言っても、っていうことです
2. お金を稼ぐことに対する意識の成長
サラリーマンやってる現在の方が給料は多くもらってますし、労働時間も圧倒的に短いです
まぁかといって高給取りとかでは全然ないんで贅沢できるっていうもんでもないんですけど、仮にもうちょい楽して稼げるようになったとしても、薄給かつ長時間労働で稼いだ1円の重みみたいなものは染みついてると思います
どケチ根性!とかお金に感謝!みたいなところまではいかないですけど、まともな金銭感覚というかね、そういうものは身についてるんじゃないですかね
まぁ別にブラックでなくても見につくと思うけど!より一層重みを感じられるってことにしようや!(適当)
3. 同じ業界の人に対して優しくなれる
これもブラックだからってわけでもないですが、まぁ居酒屋・飲食で働いてくれてる人ってみんなお暗示ような待遇だったりすると思うし、ただでさえこき使われてんのに客から不要なストレス与えられんのって耐え難いもんな!っていうことで、自分が働いていた業種とか職種とか、まぁそれだけに限らず世間で働く人たちに優しくなれます
というか、ぶっちゃけ店員に厳しい奴、横柄な態度とる奴、金払う方が偉いとか勘違いしている奴は漏れなくクソ認定してるんですけど、まぁそんな奴でも一回働く方に回ってみたら思い直すんじゃねーかな、っていう感じです
ただ、店員サイドがクソすぎる場合は別ですのでね、そこはあしからず!
4. このままではいけないという反動
いや日本語しゃべられへん奴と俺の時給10円しか違わんのかよ!
っていうのが原因で最終的に辞めたんですけど、まぁそれ以外にも普通に考えてやってられん要素は山盛りでした
睡眠時間すらろくに確保出来ない状態でとにかくシフトに入りまくっていたような状態だったため、ゆっくり考える時間を持てたわけでは無いんですが、やはり実際に薄給・長時間労働を経験すると「このまま働き続けてたら死んでしまう…人生変えなきゃ…!」という危機感が生まれるもんです
まぁ楽して稼ぐ、というかなるだけ平穏な生活をおくりつつ経済的にも充実させたいってのは誰しもの望むところなので、別にブラックバイト経験が無いと思い浮かばないようなものではないんですけど、「適当に、場当たり的に労働してると搾取される」という実感を得るのとそうでないのとでは感じ方が違うんじゃないかな、とは思います
ブラックバイト経験のおまとめさん
この記事を書くに当たり、振り返って考えてみて思ったんですけど…
いややっぱりブラックバイトにメリットなんか無いな!?(真理)
まぁもう過去に経験してしまった俺としてはメリットがあったとして消化したいところですし、実際に自分を形成する経験の一部であることは間違いないんで、多少なりとも意味はあったと思います
ですが、今現在や将来において「ブラックバイトには意味があるからみんな経験しよう!」とはまったく思いません!キッツいだけの仕事なんて無くなりゃいいんだよオラァン!!
絞り出して挙げたメリットに関しても別にブラックバイト経験が無いと得られないような知見じゃないので、まぁ俺のような人柱の経験を読んでもらって、自分の人生の選択や人に(ていうかサービス業の店員さんに)優しくするっていうことをちょっとでも考えてもらえたら嬉しいですね!
そんな感じ!以上!ほなまたぁ!!
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