こんにちは! パンツですよ
漫画ランキング記事を書いて久しいのですが、色んな作品を読めば読むほど「これめっちゃ面白い…ランキング更新しなきゃ」ってなるので、面白い反面、めっちゃ面倒なもんですね!順位全部変えなきゃ!つれー
まぁそれはいいんですけど、その中で1位にしているわけじゃないんですが、俺の中での青春の漫画というか、いつ読んでもずっと安定して楽しめる作品があるのです
それが炎の転校生な!
炎の転校生について
炎の転校生は島本和彦先生による漫画で、1983年~1985年に週刊少年サンデーにて連載されていた作者の第2作目
1983年って俺の生まれ年なので、当然ながらリアルタイムで読んでいたわけじゃなく、中学生ぐらいだったかな?古本屋でなんとなくコミックスを買ってきたのが出会いだったと記憶しています
正直、普通の感覚だと自分の生まれ年の漫画とか古すぎるので、いまいちピンとこねー作品が大半だと思うんですけど、違うの!炎の転校生は!
なんだろ、めっちゃくちゃざっくり魅力を書くと、とんでもない勢いのバカバカしさで駆け抜けていく感じの、とにかく頭の悪い(褒め言葉)漫画なのです!
もう国宝級のアホらしさをくっそ真面目に描く本作は、ちょっとした病気なら治るんじゃないかっていうパワーが秘められていると思っています!たぶん!いや流石にないか!まぁ元気にはなる、と思う(弱気)
炎の転校生の魅力
流石にそれだけじゃ1ミリも魅力が伝わらないと思うんで、炎の転校生の魅力を順を追って伝えていきたい!そして読んでもらいたい!ということで、どうぞ
ストーリーの魅力
タイトル通り、男子高校生の主人公:滝沢昇がある高校へ転校してくるところからストーリーが始まる
始まるんですけど、のっけから週番(俺もよく知らんけど、校門に立ってて生徒の遅刻とか風紀とかを見張る人?生徒なのかな?)の金沢と遅刻についてのバトルが始まる
転校初日なので、先生から「1時間目が始まってから来なさい」と言われていた滝沢は当然そのことを言い訳にするが、何故か金沢は「先生が死ねといったら死ぬのか!?」という横暴極まりない反論で聞く耳を持たず、しかもその言葉に自分を失いそうになる滝沢
が、調子に乗った金沢の「先生が○○と言ったら○○するのか!?」の連打の最後、「松本伊代と結婚しろと言ったらするのか!?」に対し、「…する!松本伊代となら結婚するぞ!」と目の光を取り戻した滝沢は、必殺技滝沢キックで見事勝利するのであった!
…というね、1話の最初がこれなんですけど、もう完全にアホですよね(褒め言葉)
先生が○○~とか、たぶん小学生のころ子供同士の喧嘩で登場したようなレベルの会話だと思うんですけど、それをバトル漫画の、第一話の最初のメインに持ってくるという、とんでもないスタートダッシュの切り方だと思います!
その後もラブコメ要素を含めつつ、いわゆる特撮ヒーロー戦隊モノの「悪の組織に立ち向かうヒーロー組織」の構図でストーリーが展開するんですけど、その悪の組織も起源がどうしようもない間抜けさとピュアさだったりするので、読了感がすごい微笑ましい感じになります!マジで
ちなみに俺が狂おしいほど好きなシーンがあって、滝沢のトレードマークのハチマキを雑種犬が拾ってくるところなんですけど
この「ハチマキひろってきた」っていう「だけ」のシーンに、2ページ見開き×3、合計6ページを使うという、誰がどう考えても無茶苦茶な展開、死ぬほどバカバカしくて大好きです
なお、この犬は特にメインキャラとかってわけじゃないからね!名前つけるけどその後ほぼ出てこないから!そういう雑さもすばらC
絵柄の魅力
島本和彦氏は基本的に同じような「真面目にバカバカしさと勢いを持った作品」を描かれているんですけど、そのタッチは非常に力強い、ギリギリ劇画調から少年漫画のポップさに落とし込んでる画風です
これが前述のアホで勢いのあるストーリーと非常に相性がよく、ともすればちょっと引いてしまうようなアホらしい展開でも、尋常ならざる「熱さ」を感じることができるようになっています!
キャラクターの魅力
名作マンガの共通点として「メインキャラクター以外、特に敵キャラが魅力的である」ということが良く挙げられるかと思いますが、本作も例に漏れずキャラクターの魅力に溢れて、というか溢れすぎておかしな展開になっている趣すらあります(褒め言葉)
ヒロインのゆかりちゃんのフックの利いたアホさだったり、序盤の敵かつ、ゆかりちゃんをめぐるライバルでもある伊吹三郎の理不尽さだったり、たまたま窓から落下しただけなのにその場の流れで必殺技に仕立て上げてしまうボスキャラ園次郎だったりと、とにかくどこかアホで、悪役(純粋な悪役ってのは居ないんだけど)であっても憎めないキャラクターメイキングもいいですね!
アニメ版(OLA)の主題歌
地上波ではないんですがOLA(オリジナル・レーザー・アニメ)が制作されています
その主題歌は、まさかの島本和彦氏本人による作詞・作曲
いや原作者が作詞作曲するとか聞いたこと無いんだけど!(一般応募で作詞を応募したブリキ大王の件よりはマシ)
とりあえず、YOUTUBEにあるので聞いてみてください
炎の転校生 OP / Hono no Tenkosei OP
当たるぅー 当たるパンチが当たーるー
どんなセンスだよ!すげえな!
名言・珍言の魅力8選
そんな愛すべきキャラたちが発する名言・珍言の数々が一番の魅力と言えるかもしれません
主な名言場面を8個ピックアップしてみたので、これが琴線に触れるような君は今すぐ読んだほうがいいゾ~これ
猪!!
息吹の初登場時、「お前はがむしゃらに突っ込むことしかできないイノシシだ!」と言われたときのリアクション
全力のサイ、狂おしいほどに好き
倒れては死んでゆくエリマキトカゲの熱血を教えてやりたかった
動く学園・大陸学園のコンピュータによる洗脳の結果、命が終わると思い込んだ滝沢の「やりたかったこと」の大トリ
異常に具体的かつ現実味のない、非常に島本和彦氏らしい一文
金のオーラ
園次郎による「金は凄い」というレクチャー
島本作品の基本形、「普通のことを大げさに描く」のひとつですね
少年サンデーが180円換算なところが時代を感じる
思いがけない一面作戦
いわゆるギャップ法ってやつです
ちなみに作中で最も滝沢を追い詰めた作戦であり、物理的なダメージより周りの目という精神的なダメージのの恐ろしさを実感できます
男ならストライクだ!
敵の総大将、息吹一番にボウリングを師事する滝沢が受けた言葉
「スペアなんてお情けはいらねえ!同情を受けるくらいなら舌をかんで死ね!」という極論にも思える熱い指導によってのみ、男は成長することができるのだ!
ちなみに俺はスペア取るほうが得意です
ぼくはコウモリだっ!!
自分の立ち位置を見事なまでに俯瞰しつつ、よく分からないままそれをドヤ顔で言ってしまった図
開き直っても別に上手くいかないという教えが、ここにはあります
歯の食いしばりと血のにじみ
このあと「いちばんみじめで苦しい時にニヤッと笑う…そこが男よ!!」と続く、どう考えてもカッコ良すぎる人生訓ですね!
俺ですか?みじめで苦しいときにそんな余裕あるわけないだろ!いい加減にしろ!
こーゆー場面で逃げる男になるっ!
滝沢都の最後の勝負を逃げずに受けようとする園次郎の言葉
女の子の場合もすぐに出てくるのがいいよね
まぁこんなとこなんですけど、ほぼ全編通してこんな感じのテンションで突っ切られていくので、これ見てちょっとでも気になるようなら間違いなく「買い」ですぞ!
まさかのジャニーズWESTで今さらのドラマ化
今回この記事書くに当たってWikipedia見直してたら、まさかのドラマ化の文字が!マジ?正気?
まぁNetflixでジャニーズWEST7人全員起用、ストーリーもオリジナル(滝沢が校長になった学校の話ですって)なようなので、正直変な感じになりそうだな!とは思ってますが、まぁ何にせよそれで炎の転校生の認知度が高まるなら嬉しい!そういうことにしとこう!ドラマは…心に余裕がある時に見るようにしよう!(原作厨)(いやこれは流石に)
おまとめさん
この程度で魅力が全部伝わるとは思いませんが、ちょっとでも心動かされた人がいたなら幸いに存じます!存じる存じる!存じまくる!
最近は実写を意識してしまいがちなリアリティある作品が受ける傾向にある漫画界ですが、このぐらい漫画!!って感じの漫画が人気になってもいいと思うんだ俺は!
まぁあれです、端的に言うなら炎の転校生読め!です!以上!
ほなまた
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